明治41年(1908)頃建造れた。沼田市における数少ない明治大正期の本格的な擬洋風建造物である。
利根沼田総合案内システム
木造瓦葺二階建 1階 85.95平方メートル、2階 79.33平方メートル
1903(明治36)年頃または1908(明治41)年頃に竣工
1898 (明治31)年に開業した「沼田貯蓄銀行」は、1926(大正15)年に「利根銀行」と合併し、名称を「利根銀行」とし、この建物が本店となりました。そ の後も合併して、1932(昭和7)年には「群馬大同銀行沼田支店」となり、1934(昭和9)年には店舗としての役割を終えたということです。この建物 は擬洋風建築であり、所有は沼田市と周辺町村共有ということです。
明治30年代にはじまる多数の地方銀行設立時期に開設された銀行とその建物の様子を現在に伝える貴重な遺産といえます。群馬県の山間部で設立された銀行は、当時の日本の輸出品であった生糸の生産地として、資産家たちの富の蓄積を背景としたものと考えられます。
産業技術遺産探訪
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